2002年度春季研究発表会プログラム 参照数:6834 |
日 本 独 文 学 会 第 56 回 総 会 春季研究発表会
2002年6月1日(土)・2日(日) 第1日 午前9時45分より 第2日 午前10時より 会場 獨協大学 340-0042 埼玉県草加市学園町1-1 Tel. 048-946-1924(ドイツ語学科共同研究室) Fax.048-943-2155(ドイツ語学科共同研究室)
日 本 独 文 学 会 113-0033 東京都文京区本郷5‐30‐21 Tel./Fax. 03‐3813‐5861
第1日 6月1日(土)
開会の挨拶 (9:45~9:50) 酒井 府 A会場
総 会 (9:50~11:45) A会場 1. 理事長挨拶 高橋輝暁 9. 企画報告 青木誠之 2. 座長推挙 10. ゼミナール委員会報告 藤井啓司 3. 庶務報告 荻野蔵平 中山 純 米井 巌 4. 会計報告 幸田 薫 11. 「研究叢書」報告 高橋吉文 5. 渉外委員会報告 池田信雄 12. ドイツ語教育部会報告 平高史也 6. 編集委員会報告 高橋義人 13. 日本学術会議研究連絡委員会報告 柴田 翔 7. データベース委員会報告 武井隆道 14. 支部報告 8. 広報委員会報告 三瓶愼一
議事 1. 2002年度予算案について 2. 会則の一部改正について 3. 秋季研究発表会について 4. 学会事務局の件 5. 会費の件 6. その他
会員意見開陳
招待講演(12:00~12:50) A会場 Die Bäume von Kyoto ― Vom Überleben der Literatur im 21.Jahrhundert Volker Braun (Schriftsteller) (6月5日に獨協大学でフォルカー・ブラウン氏への名誉博士学位記授与式と自作朗読会が行われます。 詳しくは以下のページをご覧ください。 http://www.dokkyo.ac.jp/d-news/news/0205/0522meiyo.htm) ― 休 憩(12:50~14:30)― (この時間にドイツ語教育部会総会・講演会、ドイツ語学文学振興会授賞式・総会が行われます)
ドイツ語教育部会総会・講演会(13:00~14:20) B会場 講演:ドイツ語とドイツ語教育について思うこと(13:30~14:20) 高 橋 輝 暁
ドイツ語学文学振興会授賞式・総会(13:00~14:00) D会場
シンポジウムⅠ(14:30~17:30) A会場
ドイツ文学とファシズムの影 Die deutsche Literatur unter dem Schatten des Faschismus 司会:酒井 府、船戸満之 1. Was hat es mit dem Vorwurf auf sich, Georg Kaisers „Die Bürger von Calais“ zeige faschistische Gedanken? Götz Wienold 2. C.シュミット的<例外状況>から見たÖ.v.ホルヴァート、W.シュヴァープ、E.イェリネク劇の時代照射 越部 暹 3. F.ブルックナーの『人種』とF.ヴォルフの『マムロック教授』― ふたつのユダヤ人迫害劇 島谷 謙 4. 寓意劇はどこまで現実に迫ることができるか ― ブレヒトの『とんがり頭とまんまる頭』について 高橋宗五
シンポジウムⅡ<ドイツ語教育部会企画>(14:30~17:30) B会場
日本におけるドイツ語教育の座標軸を考える ― ゴールから決めるスタートとプロセス Überlegungen zur Positionierung des DaF-Unterrichts in der japanischen Gesellschaft ― Zielvorstellungen als Ausgangspunkt 司会:杉谷眞佐子、生駒美喜 1. 外国語教育のフレームワーク ― 日本のドイツ語教育には何が欠けているか 平高史也 2. 日本の大学ドイツ語教育のコンテンツ ― カリキュラム策定のためのマトリックス 三瓶愼一 コメンテーター:土岐 哲(大阪大学文学研究科)、織田正雄(財団法人日独協会) ディスカッサント:高橋輝暁
シンポジウムⅢ(14:30~17:30) C会場
ドイツ語の統語パラメタを求めて ― 多様性を生み出す原理 Syntaktische Parameter des Deutschen ― Was sind die Prinzipien, die sprachliche Varietäten determinieren? 司会:保阪靖人 1. ドイツ語の語順に関するパラメタをめぐって 吉田光演 2. 分離話題化構文の移動分析と基底生成分析 田中雅敏 3. 生成文法理論における後域の問題 稲葉治朗 4. vP分析と素性照合 ― 言語獲得からみた有効性 野村泰幸 コメンテーター:岡本順治
トーマス・ブルスィヒ自作朗読会(14:30~16:00) D会場
Dichterlesung Thomas Brussig liest aus dem szenischen Monolog „Leben bis Männer “ Einführung Mario Kumekawa Moderation Motoi Hatsumi
口頭発表・文学1・文化・社会・ドイツ語教育(14:30~17:30) E会場
司会: 大串紀代子、Irmtraud M. Albrecht 1.ニーベルンゲン伝説のメルヘン化?ヴィルヘルム・グリムの『ヴォルムスの薔薇園』研究について 渡邊徳明 2.『ニーベルンゲンの歌』における「語り」― MündlichkeitとSchriftlichkeitの狭間 山本 潤 3.クリスマス市の機能的特性について 山川和彦 4.ゲルショム・ショーレムにおける『ゴーレムの表象』の意義について 石原竹彦 5. Grammatische Grundlagen einvernehmlicher Kommunikation Heinz Steinberg 6. Hegels Ende der Literatur Rainer Habermeier
ポスター発表(14:30~17:30) F会場
・『走れ、ローラ!』(トム・ティクヴァ 1998年) ―「意志」と「混沌」、この現代的な映画に見られる伝統的思考形式について 木本 伸 ・日本におけるドイツ文化受容について 中 直一 ・「目の人」の困惑 ― ゲーテ時代における光学機器をめぐって 美留町義雄 ・文字は表意文字へ向かって進化するのか? ―「愛言者」ハーマンの文字論における文字の表意性の意義 宮谷尚実 ・映像におけるナチズムの美的転用 飯田道子
口頭発表・語学(14:30~17:30) G会場
司会:金井 満、Angelika Werner 1. Sprachvariation des Deutschen in sprachvergleichender Sicht Gabriela Schmidt 2. 語幹に形容詞を持つ非分離動詞の意味構造 阿部一哉 3. 他動詞文における2種類の3格と前置詞句 時田伊津子 4. 主文語順を持つweil文と文法化について 吉平隆則 5. um zu 句のメタコミュニケーション的用法の展開について 宮下博幸 6.「あいづち」の日独比較 ― 実験的観察法による談話分析の一例 白井宏美
懇 親 会(18:00~20:00)
会場:獨協大学35周年記念館2階食堂ホール 研究発表会場(第6棟)から東方へ徒歩4分 会費:5,000円
第2日 6月2日(日)
シンポジウムⅣ(10:00~13:00) A会場
レトリックと慣用語法対照研究の諸問題 ― ドイツ語教育の視点から Probleme der Rhetorik und der kontrastiven Phraseologie im Hinblick auf Deutschunterricht 司会:柿沼義孝、下川 浩 1. 慣用語法対照研究とコミュニケーション 伊藤 眞 2. DaFの視点から見たイディオム表現の特性「具象性」 植田康成 3. コミュニケーションの修辞的手段としてのメタファー 最上英明 4. ドイツ語教育における日独慣用語法対照研究 渡辺 学
シンポジウムⅤ(10:00~13:00) B会場 身体をめぐる政治 ― 眼差し、技術、ディスクルス Politisierung des Körpers : Blick, Technik, Diskurse 司会:香田芳樹 1. 身体・カオス・記憶 ― ボート・シュトラウス 藤井啓司 2. みっともない男の身体 ― 男性身体美と市民男性主体の確立 田邊玲子 3. 自然・身体・権力 ― メスメリズムと文学 松村朋彦 4. 友愛の眼差し ― アウグスト・ザンダーについて 大宮勘一郎
口頭発表・文学2(10:00~12:00) D会場
司会:山路朝彦、山本 淳 1. 霧、雲、そしてヴェール ― ゲーテ『ファウスト』における「覆い」 大杉 洋 2. 「成長する」ことの困難をめぐって ― J.M.R.レンツの『家庭教師』 菅 利恵 3. 言語・抒情詩・レトリック ― ドロステの詩の分析と解釈の試み 永谷益朗 4. ゲオルク・ビューヒナー『ダントンの死』におけるPolyperspektivismusとFigurenperspektive 真田健司
口頭発表・文学3(10:00~12:00) E会場
司会:矢羽々崇、工藤達也 1. 「神の眼」とバロック的眼差し ― ボート・シュトラウスの„Das Partikular“について 大塚 直 2. 演劇的に構築される<私>とそのリアリティ ― マックス・フリッシュの『伝記-ある芝居』 五十嵐豊 3. トーマス・マン『ヨゼフとその兄弟たち』の政治性 山本佳樹 4. ムージル『特性のない男』の構造分析 ― 「齟齬」をめぐる二つの運動について 清水智裕
ポスター発表(10:00~13:00) F会場
・「それってどれも本当に怖いの?」 ― ドイツの恐怖小説と英国のゴシック小説の相互影響関係について 亀井伸治 ・都市を表象する断片としてのテクスト ― 20世紀前半のベルリン、プラハ、ウィーンを描くルポルタージュとフェユトン 青木亮子 ・受容美学の先駆けとしてのハントケ 狩野智洋 ・ドイツ語教育における教材開発および使用の実際 藁谷郁美、アンドレアス・リースラント、平高史也、木村護郎・クリストフ
口頭発表・文学4(10:00~12:30) G会場
司会:武井隆道、木内基実 1. カフカにおける<欲動の運命> ―『判決』を範例として 河中正彦 2. Büchner als Wegbegleiter Celans? Die poetologische Beziehung zwischen Paul Celan und Georg Büchner Yuko Mitsuishi 3. 異性の婚姻・異性の省察 ― パウル・ツェランの詩作における相異なる二原理の源流探求の試み 福間具子 4. 媒介作用についての一視点 ― W.ベンヤミン初期言語論における「言語」の概念 岩本 剛 5. ヴァルター・ベンヤミンにおける身体と/のTechnik 柳橋大輔
閉会の挨拶(13:00) 川島淳夫 A会場 |